決して自慢になるほどではないけれど、今年も本を読んだ。
その中で、鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』(中公新書)は、本年度、私のベストスリーに入るであろう。
ユダヤ人に関する本は読み切れないほど膨大なものがあるが、本書は最新の研究も踏まえ、新書サイズながら章立てもすばらしく、読みやすい。
<目次> (参考)
序章 組み合わせから見る歴史
第1章 古代--王国とディアスポラ
1.ユダヤ教以前のユダヤ人?
2.ユダヤ教の成立
3.ギリシアとローマ
第2章 古代末期・中世
1.ラビ・ユダヤ教の成立
2.イスラーム世界での繁栄
3.キリスト教世界での興亡
第3章 近世
1.オランダとオスマン帝国
2.ポーランド王国との邂逅
3.偽メシア騒動からの敬虔主義誕生
第4章 近代
1.ドイツとユダヤ啓蒙主義
2.ロシア帝国とユダヤ政治
3.ポグロムとホロコースト
第5章 現代
1.ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人
2.パレスチナとイスラエル
3.アメリカと文化多元主義
むすび
はたして本書は本年度「サントリー学芸賞」を受賞した。

左から
上田和夫『ユダヤ人』(講談社現代新書1987):新書としては初期の部類?
M.I.ディモント『ユダヤ人 神と歴史のはざまで』(朝日選書1984/原書1964):大作だが、訳文も読みやすい。
鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』(中公新書2025)
「反ユダヤ主義」にも「歴史」があるが、以下は「反ユダヤ主義」関連本

19世紀末のウィーンに蔓延する「反ユダヤ主義」について考察している。
鈴木淳子『ヴァーグナーと反ユダヤ主義』(アルテスパブリッシング2011)
artespublishing.com「ワーグナーと反ユダヤ主義」に詳しい。
ワーグナー(1813-1883)を庇護した作曲家マイアベーア(1791-1864)はユダヤ人だったし、またハイネ(1797-1856/ユダヤ人)とも交流があったが、ワーグナーは1850年頃から「反ユダヤ主義」に転じている。
イスラエルでは、今日でも、ワーグナーは「タブー」の「ようだ」、「である」。--音楽と政治は、本来別物だが。
→こちら。
昭和47(1972)年、私が属した当時の「ワグネル男声合唱団」でイスラエルの音楽祭に参加(遠征)できる可能性をいささか探ったことがある。当時の総合的判断から参加しないことにしたが、もしかすると、そもそもワーグナーを冠した合唱団ではムリだった・・・・・・かもしれない。
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12/29(月)、煮豚 (煮込み時間:4時間半)

煮豚1,500g